コミュニケーション手法について考える
デザイン思考など、皆で協力しながらアイデアを出す場面が多くなりました。
ワークショップなどではメンバー全員が参加し、意見が言いやすく協力できるような雰囲気づくりがアウトプットに大きく影響を及ぼすと感じています。
そこで人と人のコミュニケーションに興味を持つようになりました。
チームでワークショップを一緒に行うと仲良くなれるか?
常々思っているのは、ワークショップを一緒に行うことで果たして仲良くなれるのか?ということです。
一見ワークショップは人が仲良くなるコミュニケーションとして良さそうに思うのですが、実際にはあまり仲良くなれた経験がありません。
意見が分かれたり、全体が声の大きい人にひっぱられ意見が言えなかったりする人が出てくることもあり、ワークショップを開催するだけで自然と参加者が仲良くなり、全員から前向きに意見が出るようになるわけではないと感じています。
では、どんな方法だと仲良くなれるのか?
過去に体験した中では、カードゲームと、ダイアログ・イン・ザ・ダークの中に無条件に人と仲良くなれる要素を感じ取ることができました。
ダイアログ・イン・ザ・ダークとは
ダイアログ・イン・ザ・ダークは、視覚障害者の案内により、完全に光を遮断した”純度100%の暗闇”の中で、視覚以外の様々な感覚やコミュニケーションを楽しむソーシャル・エンターテイメントです。
https://did.dialogue.or.jp/
これまで世界41カ国以上で開催され、800万人を超える人々が体験。 日本でも各地でオリジナルイベントが開催されています。
カードゲームの良い点
・会話と違い共通点のない者同士でも一緒に楽しめる
・順番で全員にまわってくる
・チームではないので意見が分かれるということがない
・楽しさを一緒に共有
ダイアログ・イン・ザ・ダークの良い点
・見えないので見た目など視覚要素で人を認識(ジャッジ)しない
・声かけをしながらメンバーで協力しなければ進めない
・社会生活上の立場が関係なく、暗い中協力しあうメンバーという関係性が生まれる
これらのコミュニケーションにあるよい部分をワークショップや場づくりのヒントにできないかと考えたりしています。
特徴を挙げると、立場や見た目や経験、共通点等関係なくできるコミュニケーションということでしょうか。
普段会話でのコミュニケーションが中心ですが、会話以外でコミュニケーションを取る方が仲良くなりやすいように思います。
これは会話が得意ではない私だからそう感じるのかもしれません。
とはいえ私同様に会話に頼らないコミュニケーションの手法のほうがよいと感じる人は一定数存在しているように思いますし、会話が上手な方でももしかしたら会話以外のコミュニケーションのほうが有効と感じる場合があるかもしれないとも思います。
仕事であれば最終的には会話になっていくと思うのですが、それでも会話以外のコミュニケーションを取り入れることが何か役立つのではないかという気がしています。
今後より新しいものを生み出すためにコミュニケーションのあり方も変わっていくのかなと思っているので、私自身も工夫しながらよりよいコミュニケーションの方法を模索してみたいと思います。