2021年の振り返りと2022年の抱負
これを書いている時点で1月13日になってしまっているのですが、明けましておめでとうございます。
フリーランスWebデザイナーの山本です。
昨年の振り返りと今年の抱負などを書いてみたいと思います。
昨年は後半からフリーランス中心のフルリモートチームにjoinさせていただき、個人の仕事と並行してチームでも仕事をしていました。
UXデザイナー・UIデザイナーが中心のチームなのですが、これがとても刺激的で、とてもよい体験となりました。
サイトの定期的な見直しは行っていますか?
2021年の後半に入ってから、以前から定期更新をご依頼いただいているお客様のサイトの「内容の見直し、使いづらい箇所・わかりづらい箇所の改訂」作業を定期的に進めています。
実は改訂は最初に更新をお受けしたときからご提案していたのですが、担当者の方がお忙しかったようで、新規でページが必要な場合の追加サポート作業のみご依頼を受ける形となってしまっていたのが、担当者の方が変更になったタイミングでめでたく(?)見直し・改訂作業も進めていくことになりました。
見直しをしてみると矛盾点や混乱しそうな箇所がいくつも
サイトを見直して見ると、サービス内容が変わったところなどは社内で修正されたのか、あるページは修正されているものの、あるページは修正されていないなど矛盾した内容が掲載されていたり、あるサービスを指すのに、ページにより使われている言葉(名称)が違っているなど、ユーザーが迷ったりわからなくなりそうな点がいくつも判明しました。
また、前任者の方が作られたサイトなのですが、PCファーストで作られてしまっており、スマートフォンで使い勝手が悪い箇所が多数あり、そちらも修正を進めています。
サイトでのコミュニケーションはリアルな場でのコミュニケーションと同じ
サイトを通じたコミュニケーションは、ユーザーにはリアルな場での営業担当者の言葉や受付嬢の態度と同じように感じられるものです。
- 実際に提供しているサービスと違う内容の説明
- 同じ商品を表す2つの言葉が存在しており、別のものなのか同じものなのか判断がつかない
- 申し込み手続きが難しすぎて手続きできない、サポートもしてもらえない
など、リアルの場では問題になりそうなことが、サイトの世界では放置されたまま公開されていることが多々あります。
立ち上げ時に大丈夫だと思っていても時間が経って見直して見ると、長い間の修正を経て「あれ?おかしいぞ」という点が発生しているかもしれません。
ぜひ内容の定期見直しを行ってみてください。
ここ3ヶ月ほどで読んだ本
ここ3ヶ月ほどで読んだ本の中からおすすめの本をあげてみます。
選択の科学
ジャムの法則の実験を行ったシーナ・アイエンガー教授の本。
ジャムの法則とは、選択肢が多いと人は選ぶのが困難になるというもの。
ジャムの話はこの本の中の一部でしかなく、全体を通して選択というものを様々な角度から捉えた本でした。
選択については、バックグラウンドで自分で選択できることに対する満足度が変わったり、過去の経験により選択するものが変わったりといろいろ考えさせられることが多かったです。
コ・デザイン —デザインすることをみんなの手に
タイトルから勝手に一般向けの軽い内容かと思っていたのですが、デザイナー向けと思われる専門的な内容でした。
産業革命を起点として産まれたアーツ・アンド・クラフツ運動の時代の、いわゆる「DESIGN」には求められなかったデザインの役割が近年求められるようになり日本でもデザイン経営が叫ばれている中、さらなる複雑な答えのない問題に取り組むにはコ・デザインが必要となり、外部から来たプロではなく中の人がまわしていくような仕組みが必要になってくるのではないか、というお話でした。
ヨーロッパの事例や大学の事例など、なるほどと思うことが多く、とても参考になりました。
行動を変えるデザイン ―心理学と行動経済学をプロダクトデザインに活用する
行動変容を促すプロダクトを作るための手法が書かれた本です。
人が行動を起こすには、「CREATEアクションファネル」という5つの条件が揃うことが前提条件だということが紹介されており、なるほどと思いました。
【人が行動を起こすために通過する5つのファネル】
Cue:きっかけ
Reaction:反応(直感的な心理)
Evaluation:評価(メリットやコスト・他の選択肢を検討)
Ability:アビリティ(できる能力がある・スキル・リソースなど必要なものが揃っている)
Timing:今である必要
Execute:行動
行動変容のデザインのための読んでおくとよい情報なども載っており、ここからさらに学びたいと思ったりしました。
突破するデザイン あふれるビジョンから最高のヒットをつくる
選択肢がたくさんある今の時代にこそ必要な「意味のイノベーション」についての本。
潤沢にものがある世の中では選択のパラドックスが起こる。(選択肢が多いことは幸せではない)
そのような中で、機能を高めるデザインではなく、より愛されるもの、人々にとって意味があるものを作らなければならない。
そしてそれは、外からもたらされるものではなく、内からもたらされるものである、ということで、世間によく知られている「デザイン思考」とは逆をいく手法が、この本の主題となっている「意味のイノベーション」です。
以前サービスデザインを学んだときに、これからは「意味のイノベーション」と「ビジョンデザイン」が大切になるということで、実はすでに手法を軽く体験済だったのですが、先にこの本を読んでおけば、、と後悔しながら読みました。
コ・デザインもそうですが、複雑な世の中で人が幸せになるために、時代に合わせデザイン手法も変化していくのだなということと、デザインやサービスにとって重要なことは人の幸せ、心の充足なのだなという当たり前のことを改めて考えたりしました。
選択肢がたくさんある世の中で、人は自分の人生や生活に意味を求めている(便利ではなく意味)というのは意識していきたいです。
WordPressのテーマ「Snow monkey」を利用した格安サイト制作サービスを行なっています
ご予算の少ない方、まずは手軽にサイトを持ちたい方向けに、2020年よりWordpress(サイト更新システム)用のテーマ「Snow monkey」を利用した格安サイト制作サービスを行なっています。
このような方におすすめです
- まずは簡易的にサイトを持ちたい方
- シンプルだけど更新できるサイトが欲しい方
- とにかく予算を抑えたい方
- トップページ+ブログのみなど小規模サイトを依頼したい方
Snow monkeyについて詳しい情報を知りたい方は「Snow monkey公式サイト」をご覧ください。
プランの特徴
- 更新機能付きのサイトが88,000円~(税込)
- 低予算ですが、長くご利用いただけるサイトの構築ももちろん可能です。
- お知らせ(またはブログ)・お問い合わせフォームの実装も含まれます。
- アートディレクションは経験20年のデザイナー(山本)が担当しますので、デザインのクオリティが大きく落ちることはありません。
- ランディングページも「Snow monkey」を利用して作成可能です。
- 「Snow monkey」を利用してページ数の多いサイトを制作することもできます。(費用はページ数により)
ご予算の関係でプロのデザイナーへの依頼を諦めたり、Wixなどでご自身のお時間を使って作成を検討されていらっしゃる方なども、ぜひお気軽にご相談ください。
制作事例を知りたい方は、お手数ですがお問い合わせください。
お問い合わせ・お申し込み
- お問い合わせフォーム内のご相談内容欄にSnow monkeyでのサイト制作希望と記入いただけますとスムーズです。
- Snow monkeyが良いのかオーダーメイドで制作したほうが良いかわからない場合もお気軽にご相談ください。
お話を伺い、ご予算も考慮に入れつつベストなプランをご提案いたします。
「UXとメトリクスの相関関係」を受講しました
おかげさまで、年明けからそこそこ忙しい毎日が続き、久しぶりのブログ投稿になりました。
先日、いつもお世話になっているWDEの菊池さんが講師を務める、「UXとメトリクスの相関関係」(オンライン講座)を受講したので、備忘録的にブログに書いておこうと思います。
今回学んだのはメトリクスについて。
メトリクスとは指標のことです。
サイトの改善などを行うときなど、どの指標を見るのかというのが重要で、間違った指標を追いかけても正しい改善につながらないため、どういう指標を見ることが良いのかを今回学びました。
2020年秋〜冬にかけて公開となったサイトをLighthouseでチェック
サイトの制作中は一般公開しておらず、評価ツールにかけることもできないため、納品後ではありますが、制作をお受けしてこの秋〜冬に公開になった3つのサイトの品質チェックを行いました。
チェックはGoogleが出しているWebページの品質をチェックするツール「Lighthouse」を使用しました。
一つ目のサイト。
かなりシンプルなサイトということもあり、高得点でした。ほっ。