ここ3ヶ月ほどで読んだ本

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選択の科学

ジャムの法則の実験を行ったシーナ・アイエンガー教授の本。
ジャムの法則とは、選択肢が多いと人は選ぶのが困難になるというもの。
ジャムの話はこの本の中の一部でしかなく、全体を通して選択というものを様々な角度から捉えた本でした。
選択については、バックグラウンドで自分で選択できることに対する満足度が変わったり、過去の経験により選択するものが変わったりといろいろ考えさせられることが多かったです。

コ・デザイン —デザインすることをみんなの手に

タイトルから勝手に一般向けの軽い内容かと思っていたのですが、デザイナー向けと思われる専門的な内容でした。
産業革命を起点として産まれたアーツ・アンド・クラフツ運動の時代の、いわゆる「DESIGN」には求められなかったデザインの役割が近年求められるようになり日本でもデザイン経営が叫ばれている中、さらなる複雑な答えのない問題に取り組むにはコ・デザインが必要となり、外部から来たプロではなく中の人がまわしていくような仕組みが必要になってくるのではないか、というお話でした。
ヨーロッパの事例や大学の事例など、なるほどと思うことが多く、とても参考になりました。

行動を変えるデザイン ―心理学と行動経済学をプロダクトデザインに活用する

行動変容を促すプロダクトを作るための手法が書かれた本です。
人が行動を起こすには、「CREATEアクションファネル」という5つの条件が揃うことが前提条件だということが紹介されており、なるほどと思いました。

【人が行動を起こすために通過する5つのファネル】
Cue:きっかけ
Reaction:反応(直感的な心理)
Evaluation:評価(メリットやコスト・他の選択肢を検討)
Ability:アビリティ(できる能力がある・スキル・リソースなど必要なものが揃っている)
Timing:今である必要
Execute:行動
本書は上記を前提として、行動を促すためにプロダクトをどう設計すべきかが書かれていました。
行動変容のデザインのための読んでおくとよい情報なども載っており、ここからさらに学びたいと思ったりしました。

突破するデザイン あふれるビジョンから最高のヒットをつくる

選択肢がたくさんある今の時代にこそ必要な「意味のイノベーション」についての本。
潤沢にものがある世の中では選択のパラドックスが起こる。(選択肢が多いことは幸せではない)
そのような中で、機能を高めるデザインではなく、より愛されるもの、人々にとって意味があるものを作らなければならない。
そしてそれは、外からもたらされるものではなく、内からもたらされるものである、ということで、世間によく知られている「デザイン思考」とは逆をいく手法が、この本の主題となっている「意味のイノベーション」です。
以前サービスデザインを学んだときに、これからは「意味のイノベーション」と「ビジョンデザイン」が大切になるということで、実はすでに手法を軽く体験済だったのですが、先にこの本を読んでおけば、、と後悔しながら読みました。
コ・デザインもそうですが、複雑な世の中で人が幸せになるために、時代に合わせデザイン手法も変化していくのだなということと、デザインやサービスにとって重要なことは人の幸せ、心の充足なのだなという当たり前のことを改めて考えたりしました。
選択肢がたくさんある世の中で、人は自分の人生や生活に意味を求めている(便利ではなく意味)というのは意識していきたいです。

「悲劇的なデザイン」を読みました。

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「悲劇的なデザイン あなたのデザインが誰かを傷つけたかもしれないと考えたことはありますか?」を読みました。

デザインの良し悪しで人が亡くなったり事故に繋がったりするというのは理解していたので、そういった事例が紹介されている本なのかなと思っていたのですが、それだけでなく、デザインをする際のマインドなど、デザイナーとしての考え方の基礎を学べるようなことが載っていました。

読むことで改めて自分が仕事をしていくときの志なども確認出来たのと、クライアントの方に説明するときにもこの本の内容が役立つのではないかなと思ったりしました。

以下クライアントの方ともぜひ共有したいなと思った箇所です。

ひどいデザインのプロダクトは、クリエイター(あるいはスポンサー)が第一で、ユーザーは二の次である

ユーザー中心のデザイン(UCD)が効果的なのは、調査を通じてユーザーをよく理解し、その上で何かを理解するやり方が体に染みつくからだ。ユーザーのニーズや行動原理を理解してはじめて、解決策を考えることができる。最初にプロダクトをデザインし、ユーザーのニーズとプロダクトの機能が一致していることを期待するやり方は、ほとんどうまくいかないし、ものすごく非生産的だ。

デザインは人間とテクノロジーの橋渡しをするためのもので、橋がどれだけ渡りやすいかは、私たちデザイナーにかかっている。橋を渡れずに除外された人は、社会的にも、政治的にも、創造性の面でも置いて行かれたと感じる。

何かをデザインするときは「どんなクールな見た目にできるか」ではなく、まず「どんなデザインにならユーザーが楽に目標を達成できるか」を考えなくてはならない。

適切なデザイン・ソリューションを生むには、ユーザーへの共感が大切

ユーザーリサーチがない共感は間違った共感で、ユーザーの実施の望みや体験を考慮すべき部分に、自分の考えや好みを当てはめているだけだ。
人間には、自分で自分をだまし、自分の望みはみんなの望みだと思い込むくせがある。

“ユーザーの代わりに”考えるだけでは、自分のためにデザインしているのと変わらないし、危険だ。ポイントのずれた解決策をデザインしかねないし、自分の考えと矛盾する証拠に見て見ぬ振りをするようにもなる。

優れたデザインは、デザイナーの視点にはバイアスがかかっているという想定の元に作られ、ひどいデザインはすべてのユーザーを代理しているという勘違いの元に成り立つ。

ただ指示を受け入れてアプリの体裁を整えるだけで影響を考えない人間、つまり言われたことをこなすだけの人間は、自分をデザイナーだと思ってはいけない。こうしたやり方を無意識に続けると、ひどいデザインが生まれる。(省略)別の誰かの計画を達成するためだけに自分のスキルを費やしている。

デザイナーとしての責任を持ち、言いなりにならず、諦めず、より良いものづくりができるように、プロジェクトを実行する際により良い選択できるように、信念を持ち、そして学び、周りの人と共有し、謙虚に、厳しく、デザインを行っていければと思える本でした。

デザイナーだけでなく、何かを作ることに関わっているみなさんに読んで欲しい本です。

「SPRINT 最速仕事術――あらゆる仕事がうまくいく最も合理的な方法」を読みました。

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デザインスプリントの簡単な講義とワークショップを受けてきたので、もう少し詳しく知りたいと「SPRINT 最速仕事術――あらゆる仕事がうまくいく最も合理的な方法」を読みました。

これまでデザインスプリントについてはGVのブルーボトルコーヒーの事例くらいしか読んだことがなかったのですが、講義&本書でデザインスプリントがある程度理解できるようになりました。

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「融けるデザイン ―ハード×ソフト×ネット時代の新たな設計論」を読みました

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「融けるデザイン ―ハード×ソフト×ネット時代の新たな設計論」を読みました。

非常に面白く、インターフェース、インタラクション、UIデザイン、プロダクトデザイン、Iotというようなキーワードに興味がある方におすすめの本です。
今後のものづくりに関して、非常に重要な視点が書かれていると感じました。

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