ソーシャルクリエイティブ研究所発足記念イベント 「日本のビジョンをデザインする」に行ってきました。
8月23日に武蔵野美術大学市ヶ谷キャンパスで開催された、ソーシャルクリエイティブ研究所発足記念イベント 「日本のビジョンをデザインする」に行ってきました。
今回開催された「日本のビジョンをデザインする」には、日中行われたワークショップと夜開催のイベントがあり、私は夜開催のイベントのみに参加しました。
武蔵野美術大学の井口さんや経済産業省の菊地さんのお話など興味深いお話もいろいろありましたが、個人的に最も印象に残っているのが、今回のワークショップをデザインされた左右田さんのお話とそして日中行われたワークショップの発表です。
左右田さんのお話ですごいなーと思ったのは、今回のワークショップを開催するにあたってどのような準備をされたかのお話でした。
まず熱量がすごい!
このワークショップを作り上げるのに、街や図書館でリサーチをされ、武蔵美でも何度も話し合いをされ、またプロトタイプを作り実際に自分たちでやってみて、改良して、当日に使うツール(しかもクオリティが高い)を作って…と。
一つのワークショップにそんなに準備をされたなんて!本当にすごいと思いました。
武蔵美の山崎先生もこれまでで一番準備に時間と労力をかけたワークショップだとおっしゃられていました。
ワークショップ=付箋でやるもの、という風潮がある中、付箋ばかりだと面白くない。
楽しいと集中する→ワークショップで使うツールがかわいいと楽しい→かわいいツールをデザインされたということです。
そしてかわいいツールを使い、見た目が素晴らしいというだけではなく、ダイナミックなワークショップでもありました。
ワークショップの発表は人形を使ったアクティングアウトで、背景に描かれた絵の前で人形を使い、現在から未来までの日本の一地域の物語を語るものでした。
物語を作るために起承転結を利用されていて、現在こんな街です→あるきっかけがあってこんな変化がありました→未来はこうなりました、というルールの元にストーリーが作られていました。
発表を拝見して、紙に書いてちょっとアイデアを発表するのと違い、人形劇となることで、アイデアを細部まで作りこむことができるのではないかと思いました。
ただ、アウトプットが時間をかけられた力作ぞろいだったので、作ったアイデアに愛着が湧きすぎてしまうのでは?という懸念や、アウトプットの見せ方の良し悪し=アイデアの良し悪しになるとよくないのかな、というようなことも思ったりしました。
その辺りは今回あまり重要ではないのかもしれませんが。
ワークショップも自分でデザイン
実はこのイベントの前日も武蔵美に行きまして、ワークショップの内容に関するお話をちょっと伺う機会がありました。
これからは既存の(誰かが作った)ワークショップを実施するだけでなく、自分たちのプロジェクトに合わせ、ワークショップもデザインすることが必要なのだそうです。
どうすればワークショップをデザインできるようになるのか、今は全く見当がつかないのですが、ワークショップを受けたり、自分なりにワークショップというものを考えたりをしてみることから始めるとよいのかなと思ったりしています。
それにしても今回、素晴らしいワークショップの発表と裏側を垣間見ることができて本当によかったです。
ソーシャルクリエイティブ研究所では、近々では3日間連続のワークショップ「ありえない」を生み出すアート思考ワークショップ」も開催されていたり、今後他にももワークショップを開催されるということで、機会あれば私もぜひ参加してみたいと思います。