「イノベーション・オブ・ライフ ハーバード・ビジネススクールを巣立つ君たちへ」を読みました
経営学の理論を用いて、どうしたら幸せな人生が送れるかの指針となる考え方が自身の体験とともに紹介されています。
キャリア・家族・友人・心の在り方など、人生を豊かにするために必要な要素をどのように持ち・作り・継続していくか。
誰もが人生の中で必要となる考え方を、企業の意思決定や考え方の例から学ぶことができます。多くの企業例は非常に興味深く、また家族(特に子供)に対する考え方など参考になることが多かったです。
多くの方がWeb上で感想を書かれていらっしゃるので、ここからはWebデザイナーの目線で感想を書いてみたいと思います。
実は本の中で最も興味をひいたのが、IKEAの事例を紹介している章です。今のWeb制作に用いられている理論が、理解しやすく紹介されています。
理論の名前は「片づけるべき用事(“Jobs To Be Done”)」。
これまで「年齢、性別、学歴、所得水準など、人口統計学的属性にもとづくターゲット層に分類」している店舗が中心だったのにIKEAでは「片づけるべき用事」を中心に構成されているそうです。
「商品・サービスを購入する直接の動機となるのは、実は自分の用事を片づけるために、その商品を雇いたいという思いなのだ」
ユーザーに対して無関心ではいられない
今朝読んだこちらのアクセシビリティの記事の「Webデザイナーや開発者は往々にして、自分たちの制作物に誰がアクセスして使うのかという点に関して無関心です。
」「使いやすさなどよりビジュアルが優先されることも多い
」という言葉から思い出した出来事があり、それについて書いてみようと思います。
Webサイトは誰を見て作るべきかといえば、それはユーザーです。記事にあるように私たち制作側の人間は本来は「誰がアクセスして使うのかという点に関して無関心」ではいられません。
記事にあるのは、一部の障害がある方についての対応の話ですが、これからご紹介するのは、一部の〜ではなく、サイトを使うメインターゲットに対してさえももしかしたら無関心になってしまっている場合もあるというお話です。
ユーザーを知ることの大切さ
UXという言葉をよく聞くようになり、UXのカンファレンスなどにも行って、これまではあまり感じていなかったことがとても大切だと感じるようになりました。
それは実際のユーザーを知ることです。
クライアント様でも制作側でも「ユーザーのことは想像できる」「このサイトのユーザーはこうであるはず」「自分の情報に興味がある人はわかる」「私がもしユーザーだったらと想定して」と思って制作をスタートすることが多いのですが、「わかっているつもり」で制作をスタートするのではなく、ユーザーを知るためのアプローチができるのであれば取り入れるべきだと学びました。
ミツエーリンクスさんのサイトでは「ユーザーを知る」について下記のように書かれています。
「ユーザーに対して憶測を立てることは大変危険なことで、実際にユーザーに会い、ユーザーに関するデータを収集し、ユーザーテストをおこなうことが非常に大切です。それによって、ユーザーの独自性、目的、要求事項といったことを初めて理解することができるのです。」
フリーランスの仕事:wordpress
デザイナーという名前でお仕事をしていますが、ここ1ヶ月を振り返っても、Wordpressを触っている時間がかなり多くなってきました。
私の場合は人と組むこともありますが、一人でお打ち合わせから納品まですべて対応することが多く、最近はデザインカンプを使用せずにソースで組んでしまうため、HTML、CSS、Wordpress、jQueryが制作の中心になってきています。
画像カンプでWebデザインされているデザイナーの方も、Wordpress、ちょっと触ってみると意外と楽しいですよ?!とおすすめしてみます。
最初はちんぷんかんぷんだった
誰でもそうですが、最初はWordpressのカスタマイズは全く理解できていなく、人が作ったテンプレートを元にデザインだけカスタマイズしたりしていました。
それから自分のサイトをWordpressで作ったりしていく中でカスタマイズに慣れてきたような気がします。
何冊も(といっても4冊くらい?)書籍を買いました。
わかりやすいなぁと思ったのが、やはりの本格ビジネスサイトを作りながら学ぶ WordPressの教科書です。
それ以外は辞典的なものなどを購入しました。
上村一夫×美女解体新書展
弥生美術館で開催されている「上村一夫×美女解体新書展」に行ってきました。
これまでも漫画の原画というものを何度か展覧会などで見たことはありましたが、これまで見た漫画の原画とは違っていて、これが漫画のために書かれた1カットなのか!と衝撃を受けるようなカットが何枚もありました。
「描きたい風景のためにストーリーを考え、そこに辿り着くためにコマを配置していく」方法で漫画を描かれていたそうで、それでこんなにレベルの高い1カットが描かれているのかと納得しました。
漫画の中の1シーンではなく、描きたい風景を描いているからこその完成度の高さなのか、見開きのカットや片面全面のカットがどれも本当に素晴らしく、見入ってしまいました。
また、白ベタで消した部分を見ることができたり、印刷する前提に作られている「原稿」であるということが非常に面白く、興味深く作品を見ました。
広告などの仕事もされていらっしゃって、仕事柄「ガーン」と思うこともあり、もっと若いときに見ておきたかった展覧会でした。
2016年の抱負
明けましておめでとうございます。年明け早々は気持ちも新たにという感じで、今年一年また頑張っていこうと思いながら仕事に向かっています。
一年の計は元旦にありには出遅れましたが、今年の目標やこれはやっておきたいということを書いてみたいと思います。